日常と非日常

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

今日は秋の行楽シーズン、三連休第一弾の初日ということで、お出かけされる方も多いようです。
私は今、今日からの地方出張のため新幹線に乗っておりますが、旅行客を中心に乗車率100%以上という状況です。

ただ、広報の先生方に関しては説明会イベントなどを予定されている方も多いのではないでしょうか。
また、文化祭シーズンでもあり、この連休はお休みなしという先生も多いことと思います。

行楽にしても、説明会にしても、文化祭にしてもあいにくのお天気ですが、何とかもってくれることを祈るばかりです。



さて、今日は最近思う「選択と集中」の捉え方について書いてみたいと思います。


改革を進める中で、現状から飛躍するために新しい取り組みに打って出ることが必要になる場面があります。
この、新しい取り組みに打って出る、ということは場合によって痛みを伴うこともあるかもしれません。

それは、これまで長きにわたって取り組んできたことを変える、という痛みかもしれません。
また、実施する先生方の負担が増えるという物理的な痛みかもしれません。
さらには、これまでの考え方を変えなければならないという痛みもあるかもしれません。


そのような「痛み」を前にして、人はどうしても足がすくみがちです。
一歩を踏み出す勇気がなかなかでないということもあると思います。


そんな時、「現状のマンパワーや忙しさを考えると、今の取り組みに『これ』を追加することくらいが精いっぱい」というような考え方に基づき、今あるものにひとつだけプラスするという決断をしていませんでしょうか。

それはそれで前進していることに違いはないのかもしれませんが、そのプラスワンは、学校が目指しているものを実現するために効果が期待できそうなものでしょうか?
その取り組みを行うことで、新しい価値が生み出されますでしょうか?


こういった視点で見直してみると、必ずしもそうではないのではないかと思います。
むしろ、効果がそれほど期待できないにもかかわらず負担だけは増えてしまうために、より先生方が忙しくなるということが起こっているかもしれません。


こういった思考になってしまうのは、日常の忙しさの中で考える余裕がないということも影響しているかもしれません。
ただ、やはり「今」からの飛躍をするためには、本質的に何に取り組むべきなのかということを明らかにし、そのことに力を集中して注ぎ込むということが必要になると思うのです。

それが、「選択と集中」なのではないでしょうか。

負担が多いくなってしまうから、投入する力を最小限に抑える。
というのは、「選択と集中」ではないと思うのです。


学校行事や説明会イベントなど、いっそうお忙しくなる今だからこそ、もう一度学校のあり方を考えていただく機会を持っていただければと思います。


昨日、景気に関する様々な報道が流れる中、個人の消費が落ち込んでいるという話を聞きますが、今自分の周りを見回す限りそんな感じは受けません。
これだけの人が連休を使って旅行に出かけているわけですから。
そんな、観光一色な新幹線で学校改革について考えてみました。