ステップアップ

こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

行事シーズンの秋、文化祭や宿泊行事など、先生方の学校も様々な行事に取り組まれていることと思います。
その分、とりわけお忙しい2学期・後期だと思います。

ただ、行事を通してきっと子どもたちは成長していくのではないかと思います。
そこで得た経験、感じたこと、達成感、うまくいかなかった悔しさ、そういったことが、きっと子どもたちの成長には大きな財産になるのだと思います。


私は、キャリア教育において重要な要素は三つあると思っています。

ひとつは、「知る」という要素。
まだまだ知識量も少ない子どもたち。
何かを考えようにも、思考の素材となるものがなければ、その考えも乏しくなってしまいます。
引き出しの数と、引き出しの中に入れる素材を増やしていくためにも、知識量を増やしていくことは必要だと思います。


ふたつめは、「経験する」という要素。
先ほどのように、引き出しも引き出しの中のものも少ない子どもたちは、それらを増やしていかなければいけません。

ただ、講演会で話を聞いたり、本を読んだり、といういわゆる机上で学ぶことによって得られるものには限りがあるのではないかと感じています。
そこで必要になるのが「経験する」という要素。
実際に自分自身で考え、行動したことで得られる学びというのは、机上で学んだことで得たものよりも、きっと刺激的であり、定着度も高いのではないかと思います。


三つめが、「表現する」という要素。
「知る」「経験する」という要素を通して、おそらく子どもたちはさまざまなことを蓄積していくことになると思います。

その蓄積したものを何かしらの「形」にしていくことが大切なのではないかと考えています。
それが、「表現する」ということです。

つまり、学んだことや得たことにベースにして、それを「形」にしていくことで、もしくはその過程で、学びや気づきが深まり自分自身のものになっていくのだと思うのです。


きっと、様々な行事は「経験する」という要素をたくさん含んでいるのだと思います。
そう考えると、行事を「うまく」「上手に」「無難に」終えることが大切なのではなく、多少失敗したりうまくいかないことがあったとしても、その経験をどのようにして子どもたち自身のものにしていくかということのほうが大切なような気がします。


3年間、もしくは6年間の学校生活の中で得るたくさんの経験を自分自身のものにして、より大きく成長していってもらいたいなと思います。
私もいくつかの学校の文化祭にお邪魔してみようかなと思っています!