みちのく一人旅

みんさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。それにしても、昨日、今日とひどい暑さですね…。熱中症対策、本当にお気を付けください。

さて、私は今、青森に向かう新幹線です。やっぱり日曜日の新幹線は平日の新幹線とは違いますね。家族連れの方がたくさんいらっしゃいます。そして、そこかしこで昼間にも関わらず「プシュッ」という音がしています。そうです。缶ビールをあける音です。うらやましいですが、私はもう少しガマンします…!


今回の青森出張では、ある中高一貫校で「授業力向上」に関する研修会を2日間にわたって実施します。初日は、管理職の先生方と教科主任の先生方、2日目は全ての先生方が対象となります。
進学実績の向上、そしてそのための生徒の学力向上を切実に望んでいる学校なので、なんとかして実りある研修にしたいと思います。

ここ最近は、このような「進路指導」「進学指導」に関するテーマのご依頼をいただくことが多くあります。そして、だいたいは「進学実績の向上」がその大きな課題になっています。

この手のことを先生方とお話させていただく時、とっても不思議なことがあります。
それは、「(少し無理目でも)高い目標に向かって生徒を努力させることを良しとしない」ということです。
例えば、既に第一志望の明治大学のB判定が出ている生徒、がんばってここまできたのだから、もうひとがんばりして早稲田まで狙わせる、ということをしようとしない先生が多い気がします。もちろん、全員ではありませんが。

その生徒は明治大学に本当に行きたいのだと思います。明治大学もいい大学ですから、それならそれで良いと思います。
では、彼の大学受験は明治大学に合格したらそれで終わりなのでしょうか?受験勉強は、大学に入学するためだけのものなのでしょうか?たとえ、最終的に明治大学に進学するにしても、18歳というたくさんのことを吸収できる時に、もうワンランク上の大学を目指させることは意味がないことなのでしょうか?

「本人の意思」を尊重するあまり、生徒の成長の機会をみすみす逃してしまっている気がしてなりません。

私は進路指導・進学指導は、その後長く続く人生を視野に入れて実践するべきものだと思っています。おそらく、この考え方には多くの先生方にご賛同いただけると思います。
こういった視点で言えば、だからこそ、生徒の可能性と能力を最大まで伸ばしてあげるためにできることをすべきだと思うのです。その時、「大学受験」は絶好の「チャンス」なのではないでしょうか。


車窓には田園風景が広がっています。明日もいいお天気になりそうですね。研修もうまくいくように頑張りたいと思います!