オリオン

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

数日前までは、夜でも冷房を入れていましたが、もう今は窓を開けて寝ていると寒いくらいですね。少しずつ、季節は進んでいます。
今日、先ほど駅から帰る途中、まだまだ低い所にではありますが、オリオン座が見えました。時の移ろいを感じます。

昨日も書きましたが、ここ数年は進路指導・進学指導に関するお仕事をする機会が増えてきました。
その経験の中で、「進学実績向上」に関して、それが上がっていかない要因がいくつかに分類されるような気がしています。


1.そもそも生徒たちの学力を伸ばすことができていない
2.生徒たちを有効な出願につなげられていない


1、の場合は、根本的に生徒の学力を伸ばさなければなりませんので、だいぶ抜本的な取り組みが必要になります。
一方、「2」の場合は、これまた二つのケースに大別されます。


2−1.生徒にそもそも高い志望を掲げるモチベーションがない
2−2.もとは高い志望を持っていたのに途中で断念してしまう


様々な学校を見ていると、2−2のケースに出会うことが多々あります。これは、ものすごく残念なことのような気がするのです。

単純に学校としての進学実績という数字をあげる以上に、一人ひとりの生徒が、少し無理目だったとしてもワンランク上の大学に挑むことは、非常に意味のあることだと私は思っています。
昨日のブログにも書いたように、「本気」でやらなければ見えてこないものがあると思うからです。

それが、一回の模擬試験の結果が悪かった、という理由で志望を下げてしまう、もしくは「安易に」推薦に流れてしまう、ということが意外に起こってはいませんでしょうか。それを、「彼が下した決断だから」と流してはいませんでしょうか。

では、どうすればそれを食い止められるのか。
おそらくそれは、信頼関係を築き上げるほかないのだと思います。
学校が、先生が言うのだからがんばろう!と、生徒を動機付けするためには、昨日今日の関わりだけではどうにもならないのではないでしょうか。3年もしくは6年にわたる関係性の中で、徐々にその気運と信頼を高めていくほかないのだと思います。

実績向上には、様々な要素がからんでいると理解しているつもりです。でも、もし先生の学校の実績が上がっていかない要因が、2−2のようなところにあるのであれば、すぐにでも改善を目指すべきなのではないのではないかな、と思います。


今はまだ低いところで輝いているオリオンが、空高く輝く頃、きっと高3生の結果は出ていますね。冬の星座、オリオンが彼らの達成感に満ちた笑顔をきっと照らしてくれることを祈っています!!