私が言うには

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

今朝、環境省が11月から「ウォームビズ」を呼びかけるというニュースを目にしました。私たちコアネットは、10月いっぱい「クールビズ」ということになっています。
ということは、10月まではクールビズで、11月からはウォームビズが呼びかけられる。いったい、日本の四季はどこにいってしまったのでしょうか??


さて、私は今、先日もこのブログで紹介したキャリア教育研究会のまとめ報告を私学マネジメント協会の機関誌「FORWARD」に掲載するために執筆しています。
昨年度から、共立女子・鴎友女子・洗足学園桐蔭学園女子部にご参加いただき、さまざまな実践報告をお聞きしてきました。どの学校の取り組みにも、学ぶべき点が多く、私自身たくさんの気づきをいただきました。

大きくは、キャリア教育においては「将来像を描く」ということと、「基礎的能力を養う」ということに視点が置かれていると考えています。
最近思うのは、後者の「基礎的能力を養う」という部分に中高段階におけるキャリア教育では力点を置くべきなのではないか、ということです。

中高生の段階で、完全なる自分の将来像を描くことは非常に難しいことです。
また、ほとんどの場合、いったん描いた将来像も何かしらの要因によって「リデザイン」することが求められると思います。

大切なのは、こういった「リデザイン」することが求められる節目に立った時に、その節目を着実に乗り越え、一皮むけるだけの力を養うことなのではないかな、思うのです。
その力とは、新たな進路を選び取る「決断力」であったり、その時の課題を発見し解決する「課題発見、解決能力」だったり、もしくは自分が下した決断を信じることができるだけの「自己肯定感」だったりするのではないかと思います。

こういった力こそ、中高生が社会に出て行った時に必要になるのではないか、と思うのです。


ただ、その一方で、中高段階においてもある程度の将来像を描いていなければ、自分自身の進路に対するモチベーションが上がらない、維持することができない、ということもあると思います。

結局は、このバランスをとりながらキャリア教育を行っていかなければならないのだと思います。
ただ、このどちらに力点を置くのか、ことによるとこのいずれかでもない別のところに力点を置くのか、そこを明確にすることが「独自のキャリア教育」を展開する時の肝になるのかもしれないですね。


おそらく答えはない問題だと思います。日本の四季を取り戻すことと同じくらいに難しいことかもしれません。
しかし、絶対の正解がなかったとしても、「先生の学校なりの正解」を持つことが、とっても大切なことなのではないかな、と思いました。