ハートをわしづかみ

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
昨日は、各地この秋一番の冷え込みだったようですね。でも、大阪は少し汗ばむくらいのお天気です…。単に私が暑がりなだけなのでしょうか?

さて、私は大阪にある大阪桐蔭の説明会に行ってきました。
先日の2校同様に大盛況で、またしても会場は満員でした。こうなることを見越して開始1時間前に学校に着いたのですが、さすがにそんなに早く来ている人はそれほどおらず、係の先生の誘導で一番前に着席しました。目の前には面識のある教頭先生…。なんとなく、申し訳ない気持ちでした。

肝心の内容のほうはと言うと、派手な演出こそありませんが、おそらく多くの受験生保護者の心をしっかりつかんでいたのではないかと思います。

理由はひとつ。預かった子どもたちを先生方が熱意と愛情を持って6年間しっかりとサポートしている様子が非常に伝わってきたからです。

大阪桐蔭と言えば、ここ数年で飛躍的に進学実績が伸びており、雑誌などでもよく取り上げられます。また、昨年から関西における「先駆け」として午後入試を導入し、多くの受験生を集めていることでも有名な学校です。

いわゆる、今とても勢いのある「イケイケ」な感じのする学校です。そういったイメージも手伝ってか、関西では、ものすごく勉強させる学校、厳しい学校、しんどい学校、という印象もあるようです。

校長先生のごあいさつの後にお話された教頭先生は、冒頭で「桐蔭はそういうイメージがあり、実際に保護者の方々からもご質問いただくんです。」と切り出されていました。
そして、こう続けられました。「そうご質問いただいた時、私は『はい、しんどい学校だと思います』とお答えします。でも、この背景には私たちの子どもたちへの想いが詰まっているんです。」

とにかく、子どもたちが努力をすること、がんばることを学校・教員は可能な限りバックアップしたい。可能性がある子どもたちが、その可能性をあきらめてしまうようなことだけはさせたくない。

それが、大阪桐蔭のもっとも根底にあるスタンスです。そのスタンスに基づき、日曜日も祝日も学校を開けて自習のサポートや講習を実施しています。それは大みそかやお正月も例外ではなく、受験を目前に控えた高3生を中心に300名弱の生徒が登校するそうです。

今日は祝日の説明会でしたが、これも子どもたちの授業時間をつぶしたくない、という想いからのものだそうで、授業のある土曜日には説明会は設定しないということでした。
それ以外にも、お話の節々から先生方と生徒のみなさんが固い信頼関係で結ばれている様子が透けて見えました。

徹底して子どもたちに寄り添い、最後の最後まで面倒を見る。という自分たちの考え方を、時に関西ならではのジョークも織り交ぜながらお話しくださった教頭先生のお話を多くの保護者の方々は食い入るように聞いていらっしゃいました。

単に、「勉強をさせてくれる」ということだけでなく、ここまで明確にハッキリと自分たちの考え方を、自信を持って話されると、好き嫌いは抜きにして納得します。
でも、やっぱり私学はそうであるべきだと思うんです。そういう学校を好きな人もいれば、嫌いな人もいるでしょう。ただ、私学はそういった学校ばかりではありません。そうではない、また別の考え方を持った学校があるはずです。

大切なことは、私学一校一校が、それぞれのあり方を明確に持つこと。そして、それを自信を持って発信すること。やはり、それが私学には必要なのだと思います。
それを持っているからこそ、大阪桐蔭は支持されているのではないでしょうか。


なぜか私も説明会に参加させていただき、元気になりました!もしかして、僕もハートをわしづかまれてしまった?!