「個」の力

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。今日は秋晴れの気持ちいいお天気ですね。ただ、朝晩はだいぶ冷え込むようになってきました。体調管理には気を付けなければいけませんね!

今週は、サッカー日本代表がヨーロッパ遠征でフランス、ブラジルと強豪国とのテストマッチに臨みました。フランスには見事勝利を収めましたが、ブラジルには大敗。やはり、まだまだ世界との壁は越えられていないのでしょうか。

昨日のブラジル戦は中継を見ることができなかったのですが、フランス戦はテレビで中継を見ました。その中で感じたことがあります。


それは、「個」の力の大切さです。


日本は、「組織力」で勝負していると言われています。また、「組織力」で勝負すべきとも言われていると思います。確かに、パスを回して攻撃を組み立て、組織としての守備を重視している考え方を見てみれば、「組織力」のチームと言っていいのだと思います。

体格差や技術・経験の差がある相手と戦わなければならないことを考えれば、その戦略はおそらく正しいのではないかと思います。

ただ、やはり最終的には「個」が最高のプレーをすることなしに「組織」はあり得ないのではないか、ということをフランス戦を見ながら感じたのです。
各個人が最高のパフォーマンスを見せ、そのパフォーマンスが有機的につながることで、組織としての最高のパフォーマンスになる。

昔、イチロー選手が話していたことを思い出します。
「馴れ合いのチームプレーは、堕落を生むだけ。最高のプレーが互いのポテンシャルを引き出し、それがチームとして結集したとき、最高のチームプレーになる」
こういった主旨のコメントを聞いたことがあります。

ひるがえって、このことはスポーツの世界だけでなく、私たちの「組織」にも同様のことが言えるのではないか、と思うのです。
自分が少し手を抜いても、誰かがその穴を埋めてくれる、というのが「組織力」ではありませんよね。

ややもすると、「チームワーク」という言葉を聞くと「仲良し集団」のようなものをイメージするかもしれません。でも、それは「組織力」ではないということなのだと思います。

「個」の力が折り重なることで、パフォーマンスが最大化する。そんな組織ができたら、きっとその組織はとっても魅力的な組織なのではないでしょうか。