待て!!
みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
今日は、多くの私学の先生方、業界関係者が集まる火曜倶楽部が行われました。
参加者は総勢400名を超えていたでしょうか。
このブログをご覧いただいている先生方の中でも、ご参加された先生方も多くいらっしゃることと思います。
第一部は今年の入試動向に関するセミナー、第二部は懇親会という構成です。
私は懇親会会場で気づいたことが一つあります。
ヒントは会場が東京ドームホテルだったということ。
しょうもないことなのですが、使っているお皿に描かれている絵が野球のボールでした。
これもブランディングのひとつですね。
さて、今日ある学校に向かう電車で、とっても微笑ましくも子どもの成長を「見守る」ことの大切さを感じる場面に出くわしました。
私たちコアネットのオフィスがあるセンター北から乗り換え駅である日吉までの約10分ほどの出来事です。
向かいには、おそらく1歳くらいの男の子と、その男の子を膝に抱えて座っているお母さんがいました。
その子は手にトミカ(ミニカー)の箱を持っていました。
お店のシールが貼ったままになっていましたから、おそらく買ってもらってすぐだったのでしょう。
必死に、その箱を開けようとする男の子。
でも、なかなか開けることができません。
右の取り出し口にチャレンジしては開かず、左の取り出し口へ。
箱をクルクル回しては、覗き込み。
必死に開けようとしています。でも、箱は開きません。
その様子を彼の肩越しから見ていたお母さんは、何とも言えない表情を浮かべながら、じっと手を出さずに見守っています。
おそらく、もどかしい思いをしていたでしょう。
でも、お母さんは決して手を出すことはしませんでした。
こういう場面に出くわした時、先生方はどうされますか?
そりゃー、見守るよ!
という方が多いのではないかと思います。
ただ、日々の中で、同じような状況にある生徒を目の前にした時、どうでしょう。
思わず手を出してしまう、ということもあるのではないでしょうか。
結局、その男の子は10分間挑戦し続け、最後にようやく箱を開き、トミカを取り出すことに成功していました。
きっと彼は、経験から学習しているのだと思います。
この経験と学習が、人を成長させるのではないでしょうか。
こうやって見守ることって、難しいですよね。
私も以前、幼稚園・小学生にサッカーを教えている時もそうでした。
もどかしくてもどかしてく、どうしても手を出したくなります。
でも、そこで手を出してしまうことで、彼らの「考える」機会を奪ってしまうのだと思います。
あの時の私に「待つ」ということができていたかどうか、自信はないのですが、やはり「待つ」ことは大切なことなのではないかな、と男の子を見ていて改めて思いました。
そして、最後まで箱を開けることに手を出さなかったお母さん。
決して彼のチャレンジに介入することなく、必死になりすぎるあまり半開きになった口元から流れ落ちたよだれを、そっとふき取る姿がとても印象的でした。