ミッケ!

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

今、京都からの帰り道ですが、京都は紅葉シーズンということでたくさんの観光客でごったがえしていました。観光地に行くことはできませんでしたが、遠くの山に見える紅葉と、学校から京都駅に向かう道すがら、川沿いにあった木の紅葉を眺め、ちょっと観光気分を味わってきました。

昨日は、何年か前にマーケティング調査をご依頼いただいた先生と会ってお話をしてきました。

その学校は、高校のみの女子校なのですが、生徒募集は非常に厳しい状況で、キャンパス再開発に伴い、今後の学校経営の方向性を検討するためのマーケティング調査を行いました。

数か月間、様々な角度から調査・分析を行い、今後の方向性に対する示唆を含めて報告をさせていただきました。
が、私たちはお勧めした方向性は採用されず、調査結果をベースに学校の先生方が学校独自で改革を進めるということになり、それ以降、私たちがお手伝いをすることはありませんでした。


数年たった今、劇的に募集状況が好転し、今では定員を上回る入学生を確保するまでになりました。


数か月前に、学校にお邪魔しましたが、校舎の建て替えを中心としたキャンパス再開発がほぼ終わりに近づいていて、まったく違う学校のような雰囲気になっていました。
マーケティング調査をしたきり、という形になってしまいましたが、それでもやはり、学校が元気を取り戻していたことがすごくうれしかったです。


さらに、
昨日先生とお話する中で、「あの時のコアネットからの示唆があったことで、現場が本当にこのままではまずいという危機感を持つようになった」とおっしゃっていただけました。

ただ、危機感が高まった状態で、それをなおかつ行動に結びつけることができたのは、学校と先生方のお力だと思います。


そして、
「どうしても私たちは『答』を求めてしまう。あの時の自分たちもそうだった。でも、あの時提示された『答』を受け止めることができずに、提示された『答』を参考に自分たちなりに改革を進めてきた。ただ、そうやってみんなで『答』は何なのかを考えたプロセスは、自分たちにとってすごく大きなことだと思う。『答』は自分たちで作っていくものですよね。」
とも、おっしゃっていました。


まさに、その通りだと思います。
学校からご相談をいただく時、拙速に『答』だけを求められることがあります。しかし、その『答』が本当に正しいのかなんて、私たちもわかりません。

この学校がそうだったように、自分たちが『答』は何なのかを考えていくことが大切なのだと思います。
私たちのような外部の人間の力を活用しながら。


結局私たちは、その改革プロセスにかかわらせていただくことはできませんでしたが、数年たった今、私たちがあの時先生方に伝えたかったことが伝わっていたということが、とてもうれしかったです。
もう一度、一緒に仕事がしたいなー、と心から思った瞬間でした。