一日千秋

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
私は自宅から駅へ向かう途中、いつも慶應義塾高校のグランドの脇を通っています。だいたいいつも、7時半過ぎごろにそこを通るのですが、毎朝ラクロス部ハンドボール部の生徒たちが「朝練」をしています。
慶應の生徒が、ラクロスをやっている、というだけで、なんとなく自分とは縁遠い世界だと感じてしまうのですが、毎朝早朝から練習する姿を見ると、そこはやはり普通の高校生と同じなのかなー、などと考えながら歩いています。


彼らのうちほとんどの生徒はおそらく慶應大学に進むことになると思うのですが、大学受験を控えている高校3年生にとっては、今はまさに最後の追い込みとった感じでしょうか。
そろそろ最終的な出願先の検討も済んで、いよいよ受験本番という状況になってきているのではないかと思います。

各校回ると、今は入口(生徒募集)の話と出口(大学受験)の話が必ず出てきます。
そして、出口の話をする時に、かなりの頻度で出てくる話題が「保護者」です。


その要旨は、受験校を決める際、つまり進学先をより具体的に検討する段階において、ある種保護者が「障害」になるようなケースすらある、というものです。

例えば、
・子どもの成績を見て弱気になり、保護者が推薦へと安易に流れてしまう
・特に女子の保護者が、努力する子どもの姿を痛ましく感じ、目標校を下げてしまう
・保護者の思い込みで出願校を決めつけてしまう

などです。


実際に私が支援に入らせていただいているいくつかの学校でも、近いことが起こっています。

どのように対応すればいいのか?


それは、長い時間をかけて保護者との信頼関係を築き上げ、受験に対する考え方、進学に対する意識を涵養していく、ということしかないのではないかな、と思っています。
例えば、中学段階から進路・進学に対するガイダンスを強化していくなどでしょうか。

いずれにしても、私たちは子どもたちの可能性を最大限に拡げてあげなければなりません。


そのためには、長い時間をかけて生徒・保護者・学校の関係性を作っていかなければいけないんですよね。
残り2か月、「やりきった」と思えるくらいの準備をして、全ての受験生に受験本番に臨んでもらいたいと思います!