十戒

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

今日は1月19日。
センター試験初日ですね。
そして、関西の中学入試も今日から始まっています。
大きな混乱なく、全ての受験生が努力の成果を発揮できることを祈ります!


さて、先日電車に乗っている時に、微笑ましい光景を見ました。

ある駅で電車が止まり、お母さんと1歳くらいの男の子、そして3歳くらいのお姉ちゃんの3人組が乗車しました。
一人おきに座っていた所にお姉ちゃんが座ろうとしたところ、両脇に座っていた年配の女性と大学生くらいの女性が同時にすっと一つ席をずれたのです。
座席は3人分空き、親子3人組はその座席に座ることができました。

席をずれた二人は特に打ち合わせをしたわけでもないわけですが、同じことを考えていたのですね。
そのタイミングの良さは、芸術的でした。

東日本大震災の時にも言われたことですが、日本人の「たすけあい」の精神は世界でも誇れるものだと思います。


最近私が読んだ本のひとつに、「採用基準」という本があります。
アメリカのコンサルティング会社「マッキンゼー」で長く採用マネージャーを務めた伊賀泰代さんが書いた、マッキンゼーの採用試験における採用基準を通してこれからの社会、これからの日本人に求められる力は何なのかが書かれています。

その主張は、「日本人は『リーダーシップ』を正しく理解し、それを身につけなければならない」というものです。
詳しくは、本をご覧ください。

その中でひとつのエピソードが紹介されていました。


電車が事故で止まってしまった時のタクシープール。
同じように目的地にたどり着こうと並んでいる乗客たち。

欧米であれば、同じ方向に向かう人はいないか互いに声を掛け合い、乗り合って行くそうです。
そのほうが、早く移動できますし、コストもかかりません。

一方日本では、粛々と並び、一人ずつ整然と乗車していきます。


冒頭の二人のように、私たちは秩序を守りますし、たすけあいの精神も持ち合わせています。
しかし、伊賀さんの主張では、私たちにはリーダーシップが欠けている。


これはきっと、AorBの話ではないような気がします。
私たちの強みを持ったまま、リーダーシップを身につけることもできるはずです。

もし本当に私たちにリーダーシップを身につけることを求められるのであれば、それはやはり中高の段階から始めなければなりません。
これもまた、キャリア教育の大きなテーマかもしれませんね。


そうだ。
1月19日。
今日はもうひとつ大きなイベントがあります。
高校サッカー選手権大会の決勝です。

両校のピッチに立つ選手たち、監督・スタッフのリーダーシップにも注意しながら応援したいと思います。