みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

私は平日の日中、いろいろな学校にお邪魔するため、外出していることが多いです。
アポイントがうまくいく時もありますが、当然上手にはまらないこともあり、ちょっと時間がういてしまうこともあります。
そんな時は、カフェで仕事をしながら時間をつぶします。

昨日も、30分ほど時間があいたのでカフェで時間をつぶそうと、学校の近くのお店に入りました。
対応してくれた店員さんは、おそらくバイトの方で、入ったばかり。
たどたどしい接客、メンターらしき先輩に一つひとつ教えてもらいながら、対応してくれました。

はっきり言って、慣れた店員さんに比べれば手際も悪く、おそらく倍の時間がかかっていると思います。
でも、私の前のお客さんも、先輩店員からの「申し訳ございません」の一言に、笑顔で「全然大丈夫ですよ」と答えていました。

とても初々しい様子でしたが、次にそのお店に行った時にどんな店員さんになっているか、楽しみです。


今となっては、新入社員が一回り以上も下、という年齢になった私も、そんな初々しい頃があったのでしょうか。。。
思い起こすと、生意気なかわいげのない「一年生」だったような気もします…。

中学生の時に、「教員という職業に就こう」と決めた私は、希望をかなえ大学卒業後に教員になりました。
しかしその後、学校も職場もいくつか変え、今ここにいます。


ただ、振り返れば「人の人生に関わることがしたい」という想いだけは変わっていないような気がします。
今も、先生方を通して子どもたちにかかわることができています。
そして、キャリア教育を専門領域として、「キャリア」について研究しています。

形は変わりましたが、基本は変わっていないのかもしれません。


キャリアをデザインする
この言葉、取り組みをどうとらえるか。
いろいろあると思います。

ただ、私は将来のキャリアパスのようなものを描き、そこに沿ってキャリアを進んでいく、ということが「キャリアをデザインする」ということなのではないような気がしています。

キャリア(=人生)には、様々な節目があります。
大きい節目、小さな節目。

その節目に差し掛かった時、その都度、節目のその先に向けて考え、そして最大限に努力することを積み重ねることこそ、「キャリアをデザインする」ということなのではないでしょうか。


竹には節目がたくさんあります。
竹の節目とは、「成長点」(細胞分裂が最も盛んで植物が一番勢いよく成長する部分)なのだそうです。
竹はその節目(成長点)をたくさんもって、高く高く育つのです。


人にとっても、節目は成長点なのではないでしょうか。
そう考えると、10代の子どもたちのキャリア教育において一番大切なことは、その節目を力強く乗り越える力を身につけさせることなのかもしれません。