ベスト4

こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
昨日から私は東北遠征に出ています。
東京とは違って、湿度も低く、からっとしていて清々しいお天気です。


さて、少し前の話題になりますが、サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めましたね。
その日は私も試合開始からテレビで観戦しました。
90分立ちっぱなし、腕組みをしたまま見ましたが、最後のPKの場面は久々にしびれました。


ワールドカップ出場は、当然とてもうれしいニュースですが、一方で気になることもありました。

試合翌日の記者会見での本田選手の発言に対する反応です。

「もっと個を磨かなければだめだ。最後には個の力が必要になる。」
「我々(ヨーロッパ組)とのプレーを『楽しい』と言われても困る。遊びに来ているわけではない。」

後者は、ディフェンスの今野選手のコメントに対する発言です。


私の周りのサッカー好きの間でも、
「言い過ぎだ」
「独りよがり」
という反応があります。

反面、
「世界で勝つためには確かに個の力が必要」
「試合は戦いだ」
という反応もあります。


以前、SFCで非常勤として教壇に立たれている小杉俊哉先生の講演の中で、野球のイチロー選手のコメントが紹介されました。

「ミスをカバーし合う馴れ合いは本質的なチームワークではない」
「プロフェッショナルである以上、各個人が最高のパフォーマンスを発揮すること。そして、それが結集することこそが本当のチームワークだ」


この言葉に照らしてみれば、本田選手のコメントは必ずしもチームプレーを否定しているものではない、と理解することができると思います。
「みんなで仲良く」
ではなく、一人ひとりが最高のプレーを追及すること。
そのうえで結束することを、本田選手は主張しているのではないかと思います。


これは、きっと様々な「組織」に共通して言えることなのではないでしょうか。
ミスや至らなさを誰かが補う、ということではなく、自分が最高の仕事を責任を持ってやり遂げること。
このスタンスを、組織におけるあらゆる人たちが持つことが大切なのではないかと思います。


自戒の念をこめて、改めて組織と個の関係を考えさせられたワールドカップ出場でした。


1年後。
きっと日本は「初のベスト4」を達成していることでしょう。
Forza!!