お米とミソ
みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
最近思うのですが、今年はまだ朝晩は比較的過ごしやすいですね。例年は、もっと暑かったような気がします。
日中はさすがに暑いですが、朝晩楽なだけでも少し助かりますね。
さて、少し時期がずれているかもしれませんが、先日「田植え」をしてきました。
生まれて初めての経験でした。
ひょんなことがきっかけで、その初体験をすることになったのですが、私が体験した田植えは、農法的には割と原始的というか、前近代的農法だったそうです。
まずは雑草を抜き、一つひとつ手で植えていきました。
植える時には、その後の除草作業のために稲と稲の間隔をあけなければなりません。
竹を35センチに切ったものを「ものさし」代わりにし、等間隔をあけながら植えていきます。
ずっと腰を曲げながらの作業でしたので、長時間作業をするとさすがに足腰が痛かったです。
でも、とても楽しかったですし、いい経験でした。
ひるがえって、このような体験を子どもたちにさせる時のことを考えるとどうなんでしょう。
感想を聞くと、きっと
大変だった、つらかった、田んぼの中が冷たくて気持ち良かった
農家の人たちは大変だなと思った
こんな感想が出てきそうです。
普段、体験することのないことを経験することは、とても意味のあることだと思います。
おそらく子どもたちは、いろいろなことを感じることでしょう。
一方で思うのは、それだけで終わらせてしまってはもったいない、ということです。
そこに引き付けて、もっといろいろなことを考えさせることができるのではないかな、と思うのです。
昨今、TPPへの参加云々が議論されています。
また、原発事故以降、食の安全についても多くの議論があります。
はたまた、温暖化の進行による環境破壊に関する課題も山積しています。
まだ経験や知識に乏しい子どもたちは、せっかく体験をしても、そこから別のことにつなげていくということができないのではないかと思うのです。
キャリア教育的な視点で捉えれば、そのひとつの経験を起点に、世界観や社会を拡げていく大きなチャンスだと思います。
一つひとつの経験を丹念に一人ひとりのキャリア(人生)に引き付けていくことが、キャリア教育のミソなのではないでしょうか。
私はと言えば、、、
秋の「収穫」のことで頭がいっぱいです。
子どもたちが、こんなだめな大人にならないようにしっかりキャリア教育をしなければいけませんね!