輝ける場所

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
前回のブログでご紹介した上原選手ですが、見事ワールドシリーズでも大活躍でした。
苦労を重ねてきた選手だけに、「世界一」の舞台で輝いている様子を見て、私もうれしくなりました。

日本でも日本シリーズが大詰め。
ワンプレーワンプレーが見逃せない緊迫した試合が続いていますが、そんな選手たちもまた、上原選手同様輝いて見えます。
「舞台」がそうさせるのではないでしょうか。


先日、私が担当する学校で中学校3年生によるプレゼンを聞いてきました。
内容は、地元の企業とコラボして作成した企画商品の内容説明。

実はこの企画、今年度当初から先生方と我々で検討を重ね、試行的に今年度取り組んだキャリア教育プログラムの一部になります。


この学校の創立者一家が代々営んでいる企業の商品を使って、家族が集まる食卓がより豊かになるような企画を考えよう!というのがプログラムのおおまかな内容です。


今年度に入ってから進めてきた企画でしたので、うまくいくかどうか、という不安はあったのですが、柔軟な思考力を持った彼らは想定以上に積極的にプログラムに参加してくれ、プレゼンをした優秀作品の制作者5名は大人である私たちが「なるほどー!」と思わず膝を叩くようなアイデアを披露してくれました。


担当した先生にお話を伺うと、
「この5名は、必ずしも目立つような子たちではないんです。運動がとりたててできるわけではなく、勉強もそこそこ。正直、普段はほとんど中心的な子たちの陰に隠れているような子たちなんです。」
とのことでした。


きっと、今回プレゼンした5名にとっては、この機会が大きな転機になっていると思います。
プレゼンもたどたどしいながらも、一生懸命にやってくれていました。
プレゼンを聞くのは、コラボした会社の社長(つまり、創立者の孫!)、校長先生、教頭先生、新聞記者、私たち、です。
これだけの大人に囲まれて緊張しない中学生はいないでしょう。
でも、そんな緊張感の中、最後までやりきったこの経験は、きっと彼らの血となり肉となっていくのではないでしょうか。


100人いれば、100通りの輝き方があると思います。
その100通りの輝ける場所を作ってあげること、これが大切なことなんだと思います。
それをどれだけ作ってあげられるか、これがキャリア教育の肝なのではないか、そんなことを改めて考えさせられたプレゼン大会でした。