1月10日

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

地域によっては、早いところでは既に入試が始まっていますね。
首都圏でも、明日から埼玉入試が始まります。
そして、センター試験も約10日後に迫ってきました。

受験シーズンが、いよいよ始まります。

首都圏の学校に多くのクライアントを抱える我々も、この時期は何かとバタバタしています。
社内の雰囲気も、「受験モード」に突入しています。

そして、年が明けた今、高校2年生を「受験モード」に変えてくという取り組みを始めている学校も多いのではないでしょうか。
単純に考えれば、受験まで「あと一年」。
決して「早い」というわけではないと思います。むしろ、これくらいのタイミングから受験モードに変えていかないと、特に現役生は間に合わなくなってしまうかもしれません。


いわゆる、「受験」をどう捉えるのか。
様々な捉え方、考え方があると思います。

大学受験はいざ知らず、中学受験については、「そんなに早い時期から勉強勉強
っていうこともないじゃん」という考え方も多数ありますね。
これはこれで、一つの考え方なので、否定はできないと思います。


ただ、私はやはり、ある程度の「負荷」をかけながら子どもたちを勉強に向かわせるということは必要なことだと感じています。
そしてそれは、小学生の時期からであっても、決して早いということはないと思います。


私自身、中学受験をしましたが、その時に獲得した知識や経験は今でも大いに活きています。
スポーツや芸事と同じように、ある程度負荷をかけながら積み重ねていくことで得るものがあり、成長していくのではないでしょうか。
勉強も、きっと同じことだと思うのです。



先日、ある地方の塾の先生方とお話をする機会がありました。
首都圏に比べると、地方はまだ「公立志向」が強く、私学は公立の受け皿といった位置づけにある所が多いです。

その地域でも、首都圏同様、公立の中高一貫校が数年前に設置されていますが、公立一貫校は、ものすごい人気で一時は20倍を超える倍率があったそうです。
一方、私立中学は倍率がほぼ1倍という状況。

ある先生は、首都圏で生まれ育ち、自分自身も中学受験を経験し、塾教師として首都圏で中学受験指導をしていた経験をお持ちでした。

その先生曰く、
「私立中学の受験が決して盛んとは言えない地域ですが、早い時期から勉強をして、学力を伸ばしていくという風潮自体は歓迎すべきものだと思います。そして、それが結果的にこの地域の底上げにつながればいいと思っています。」
「そのためにも、早い時期からある程度の負荷をかけて、子どもたちを学習に向かわせることも必要だと私は思っています。私自身、私学出身ですから、できれば私学がもっと元気になってくれると、もっと喜ばしいことですけどね。」


こういった業界にいらっしゃる方ですから、このような見解になるのかもしれません。
そうではないお考えをお持ちの方もいらっしゃって当然だと思います。


ただ、私もこの先生と同じように考えています。


受験生のみなさんは、これまで積み重ねてきた努力の成果を表す時です。
おもいきって、これまでがんばってきたことを表現し、そして笑顔で春を迎えられることを願ってやみません。