職業病

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

いよいよ、東京・神奈川の入試も今週末に迫ってきました。
巷ではインフルエンザも流行っているようです。
受験生のみなさんはもちろん、先生方もインフルエンザにかかることなく、無事に入試期間を終えられることを祈るばかりです。


さて、先日、とあるイベントの説明会に参加しました。学校の説明会ではなく、あくまでも一般のイベントの説明会です。

横浜の関内という所で実施された説明会でしたが、9:30開始、11:30終了という設定でした。
朝、急いで準備をし1時間前の8:00に出発。9:00少し過ぎたくらいに会場に到着しました。


ただ、外部の会場を借りての説明会だったためか、まだ会場の準備が整っていませんでした。
おそらく、9:00少し前に会場のカギが開いて準備をされていたのだと思います。

徐々に参加者が集まり始めます。時計の針は9:25。
しかし、まだPCとプロジェクターの接続がうまくできておらず、スライドが映し出されません。

とうとう、開始予定時刻の9:30。でも、まだ設定は終わっていません。
やきもきしながら見ていましたが、ようやく接続ができたのが9:40。

と思ったら、今度はスクリーンにただ音声のない映像が流されているだけ。説明会が始まっているのか、始まっていないのかすら分かりません。

そして、時刻は10:00。映像が終わると、何事もなかったかのように、司会者が話始め、「説明会スタート」。


だらだらと続いたスライドを使っての説明の後、実際の「モノ」を見せながらの説明をするのですが、前の電気が消されたままなので、後ろのほうからはよく見えません。


そして、一連の説明が終わり、10:55ごろから質疑応答。
2,3質問が出ましたが、それ以上は出なかったので、終了。終了時刻は11:00。


みなさん、いかがですか?


最近は、学校の説明会にお邪魔すると、みなさん非常に工夫されているので、むしろ感心してしまうことのほうが多い気がします。
ただ、今回私が参加したこの説明会、私はとても大きな違和感を感じました。


・開始が遅れているのだったら、一言開始時間に言ってほしい。
・開始する時に、詫びとともに、今日の流れを言ってほしい。
・説明はメリハリつけて進めてほしい。
・スライドを使わない説明の時には前の電気もつけてほしい。
・どうせ11:00に終わるんだったら、そもそも開始時間を10:00に設定して、しっかり始めて、しっかり終わらせてほしい。(だって、全然準備できていないのですから。朝、急いで準備して家を出たのに。。。)
・などなど、、、

まとめると、「参加者のこと考えているの?」と疑問を感じてしまうわけです。



普段、たくさんの説明会にお邪魔し、自分でもセミナーや研修をやっているので、そう思うのかもしれません。
ただ、いつもとは違う「一参加者」としてこの説明会に参加し、改めて気づくことがたくさんありました。
見てるほうからすると、主催者がどれだけ「自分本位」で進行しているか、ということが目につくのです。


人のふり見てわが身をただす
もう一度、自分たちのことを振り返る良いきっかけになりました。

いつやるの?

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
ここ数日は、寒い日が多いですね。
今日は、日帰りで東北出張でしたが、非常に寒かったです。。。


さて、先週末はセンター試験が実施されました。
今年は、それほど大きなトラブルもなく実施されたようですね。
そして、きょうあたりは、どの学校でも高校3年生の自己採点日になっているのではないでしょうか。
先生方の学校の生徒のみなさんはいかがでしたでしょうか?

この試験の結果で人生のすべてが決まる、というほどのものではありませんから、センター試験の結果だけに一喜一憂せず、大学受験という節目を力強く乗り超えて欲しいと思います。


今日、ネットでニュースを見ていたら、「出身大学が人生にどれほど影響するのか?」という記事がありました。
アンケート調査によると、「就職先や昇進、結婚に影響する」と回答した方が一定数いるようです。

やはり、「学歴」と「人生」には強い相関関係があるのでしょうか。


企業は採用時、「学歴不問」というところもあるようですが、必ずしもそうはなっていないのかもしれません。
また、「学閥」は昇進に影響し、「出身大学のブランド」とその「ブランドによって約束されるであろう未来」は、結婚に影響するのかもしれません。


ただ、それだけが全てではないのではないか、と私は思います。

学歴は、あるにこしたことはないが、それに加えて、あなた自身がどうあるか、ということも同時に重要なこと。

ということが、今求められていることなのではないかと思うのです。


つまり、以前にもまして厳しい社会と言えるのかもしれません。
そのような状況において、「安全志向」で無理せず危険を冒さずという人生の歩み方は、本当に将来を堅実にするものなのでしょうか。

本当に将来のことを考えるのであれば、もしかすると、堅実な進学先・就職先を選択するということではなく、今チャレンジできることに全力でチャレンジしていくことを積み重ねることを選択するほうが大切なのかもしれません。


ここから本格化する受験シーズン。
受験生のみなさんには、ぜひチャレンジし、大きく成長してもらいたいと思います!

1月10日

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

地域によっては、早いところでは既に入試が始まっていますね。
首都圏でも、明日から埼玉入試が始まります。
そして、センター試験も約10日後に迫ってきました。

受験シーズンが、いよいよ始まります。

首都圏の学校に多くのクライアントを抱える我々も、この時期は何かとバタバタしています。
社内の雰囲気も、「受験モード」に突入しています。

そして、年が明けた今、高校2年生を「受験モード」に変えてくという取り組みを始めている学校も多いのではないでしょうか。
単純に考えれば、受験まで「あと一年」。
決して「早い」というわけではないと思います。むしろ、これくらいのタイミングから受験モードに変えていかないと、特に現役生は間に合わなくなってしまうかもしれません。


いわゆる、「受験」をどう捉えるのか。
様々な捉え方、考え方があると思います。

大学受験はいざ知らず、中学受験については、「そんなに早い時期から勉強勉強
っていうこともないじゃん」という考え方も多数ありますね。
これはこれで、一つの考え方なので、否定はできないと思います。


ただ、私はやはり、ある程度の「負荷」をかけながら子どもたちを勉強に向かわせるということは必要なことだと感じています。
そしてそれは、小学生の時期からであっても、決して早いということはないと思います。


私自身、中学受験をしましたが、その時に獲得した知識や経験は今でも大いに活きています。
スポーツや芸事と同じように、ある程度負荷をかけながら積み重ねていくことで得るものがあり、成長していくのではないでしょうか。
勉強も、きっと同じことだと思うのです。



先日、ある地方の塾の先生方とお話をする機会がありました。
首都圏に比べると、地方はまだ「公立志向」が強く、私学は公立の受け皿といった位置づけにある所が多いです。

その地域でも、首都圏同様、公立の中高一貫校が数年前に設置されていますが、公立一貫校は、ものすごい人気で一時は20倍を超える倍率があったそうです。
一方、私立中学は倍率がほぼ1倍という状況。

ある先生は、首都圏で生まれ育ち、自分自身も中学受験を経験し、塾教師として首都圏で中学受験指導をしていた経験をお持ちでした。

その先生曰く、
「私立中学の受験が決して盛んとは言えない地域ですが、早い時期から勉強をして、学力を伸ばしていくという風潮自体は歓迎すべきものだと思います。そして、それが結果的にこの地域の底上げにつながればいいと思っています。」
「そのためにも、早い時期からある程度の負荷をかけて、子どもたちを学習に向かわせることも必要だと私は思っています。私自身、私学出身ですから、できれば私学がもっと元気になってくれると、もっと喜ばしいことですけどね。」


こういった業界にいらっしゃる方ですから、このような見解になるのかもしれません。
そうではないお考えをお持ちの方もいらっしゃって当然だと思います。


ただ、私もこの先生と同じように考えています。


受験生のみなさんは、これまで積み重ねてきた努力の成果を表す時です。
おもいきって、これまでがんばってきたことを表現し、そして笑顔で春を迎えられることを願ってやみません。

黒田官兵衛って誰?

みなさん、あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします!

昨年もいろいろなことがあった一年でしたが、2014年はどのような一年になるのでしょうか。
そして、年明け早々ですが、早い地域では、もう明日から入試が始まるところもありますね。
学校経営にとっても大きな山場、一人でも多くの子どもたちとの良き出会いがありますことを祈っています。


さて、今朝「日本史、高校で必修化」というニュースを見ました。
今は世界史が必修となっていますが、それを日本史必修に変更することを視野に検討に入るとのことですね。
早くて2019年度の導入ということで、今年度から中教審での審議が始まるようです。

今回のこの一件、グローバル化が進む中、「日本史を知らない若者」が増えてきているというところに問題意識があるようです。


確かに、グローバル人材に必要な要素として「自国に対する理解を持つこと」というのは欠かせないものだと思います。
世界の人たちとビジネスをする中で、自国の歴史を知らないということは、少なくともプラスではないというのも、事実だと思います。

現に、いくつかの学校ではグローバル教育の一環として「日本文化を学ぶ」という取り組みを行っています。
鎌倉女学院は、地の利を生かし鎌倉をフィールドに日本の歴史と文化を学ぶ「鎌倉学」という取り組みを行っていますし、公文国際学園では、中学校3年生で「日本文化体験」という日本文化を体験する旅行を実施しています。


ただ、単純に「日本史」を授業で学ぶことが「日本の歴史を知る」ということとイコールではないのではないか、と私は思いました。
当然、多くの方もそう思っていることだとは思いますが。

史実を学ぶことは非常に重要なことですし、やはり当然知っておくべきことだと思います。
それだけではなく、そこからさきのこと、つまり自分たちの歴史をどう捉え、考えるか、という自分なりの考えを構築してくことも大事なことだと思います。


今日の朝刊の別のページには、低学年次からの英語教育の導入についての記事がありました。
日本の教育の力が本格的に試されているのかもしれません。


今年一年も、きっと教育界に様々なことが起こると思います。
しっかり、一つひとつのことと向き合っていきたいと思います。

この地に一花咲かせましょう

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。

今日は11月22日。世間的には、「いい夫婦(1122)」の日だそうです。
したがって、この日どりに結婚式を挙げたり入籍する人が多いようですね。
10年前、20年前は車のナンバープレートのナンバーなんて割り当てられたものをそのまま着けるというのが一般的だったと思いますが、今はだいぶ番号指定でとるケースも多いですね。
「11-22」というナンバーを見ると、「この人の結婚記念日は11月22日だな」と思ってしまうのは私だけではないはず。


そんな11月22日、私は東北にいます。
このブログでもたびたび書いていますが、東北地方を担当している私は、しばしば東北各県を訪れます。最近は、その頻度が以前よりも増しています。


東北地方に限った話ではありませんが、地方の私学は苦戦を強いられている学校が多いです。
そもそも過疎の進行と少子化によって、受験者がいない。
そして、地方はやはり公立志向が強い。
理由は様々、地域によってそれぞれの特殊事情も絡んでいます。
ただ、順風満帆という私学のほうが少ないのではないでしょうか。


ただ、その一方で、地方私学を訪問すると感じることがあります。
それは、地方の私学こそ、社会において担ってきた役割、または創立時に創立者が志した建学の精神が重要になるということです。

日本全国、どこの私学にも建学の精神や教育理念はあるでしょう。

しかし、首都圏には中高一貫校だけでも260校程度の私学が存在していますし、地方に比べて多様化が進行していることもあり、「地域社会に根差した」という感覚が薄まりがちです。


反面、地方の学校に関して言えば、おそらく多くの私学の創立者は、学校を創立する時に「地域社会に貢献する」という視点を持っていたのだと思います。
なぜ、東京ではなく、ここに学校を作ろうと思ったのか。
あらゆる理由が考えられると思いますが、なぜこの地に学校を創立したのか。
そこには、「地域」が大きく関係しているのではないでしょうか。


だからこそ、地方私学はもう一度、自分たち自身のルーツに立ち返ってみることが必要だと思うのです。


と、地方を回っていると、強くそう思います。
というわけで、12月14日に仙台でそのようなテーマでのセミナーを実施します!
近県の先生方、ぜひご参加ください!!

http://www.core-net.net/seminar/sma/corenet/20131214.html

輝ける場所

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
前回のブログでご紹介した上原選手ですが、見事ワールドシリーズでも大活躍でした。
苦労を重ねてきた選手だけに、「世界一」の舞台で輝いている様子を見て、私もうれしくなりました。

日本でも日本シリーズが大詰め。
ワンプレーワンプレーが見逃せない緊迫した試合が続いていますが、そんな選手たちもまた、上原選手同様輝いて見えます。
「舞台」がそうさせるのではないでしょうか。


先日、私が担当する学校で中学校3年生によるプレゼンを聞いてきました。
内容は、地元の企業とコラボして作成した企画商品の内容説明。

実はこの企画、今年度当初から先生方と我々で検討を重ね、試行的に今年度取り組んだキャリア教育プログラムの一部になります。


この学校の創立者一家が代々営んでいる企業の商品を使って、家族が集まる食卓がより豊かになるような企画を考えよう!というのがプログラムのおおまかな内容です。


今年度に入ってから進めてきた企画でしたので、うまくいくかどうか、という不安はあったのですが、柔軟な思考力を持った彼らは想定以上に積極的にプログラムに参加してくれ、プレゼンをした優秀作品の制作者5名は大人である私たちが「なるほどー!」と思わず膝を叩くようなアイデアを披露してくれました。


担当した先生にお話を伺うと、
「この5名は、必ずしも目立つような子たちではないんです。運動がとりたててできるわけではなく、勉強もそこそこ。正直、普段はほとんど中心的な子たちの陰に隠れているような子たちなんです。」
とのことでした。


きっと、今回プレゼンした5名にとっては、この機会が大きな転機になっていると思います。
プレゼンもたどたどしいながらも、一生懸命にやってくれていました。
プレゼンを聞くのは、コラボした会社の社長(つまり、創立者の孫!)、校長先生、教頭先生、新聞記者、私たち、です。
これだけの大人に囲まれて緊張しない中学生はいないでしょう。
でも、そんな緊張感の中、最後までやりきったこの経験は、きっと彼らの血となり肉となっていくのではないでしょうか。


100人いれば、100通りの輝き方があると思います。
その100通りの輝ける場所を作ってあげること、これが大切なことなんだと思います。
それをどれだけ作ってあげられるか、これがキャリア教育の肝なのではないか、そんなことを改めて考えさせられたプレゼン大会でした。

お父さん、明日出番あるといいね。

みなさん、こんにちは。コアネット教育総合研究所の福本です。
先週の台風が去った後、急激に気温が下がり始めました。
体調管理が難しい時期ですが、体には気を付けながら残り少なくなってきた2013年を乗り切りましょう!


今日は朝から出張のため、早朝に東京駅を発つ新幹線に乗って移動しました。
朝7時台の新幹線だというのに、ほぼ満席。
東京駅も、早くも人が溢れていました。

朝が早い先生方にとってはそれほど驚かれるようなことではないと思いますが、朝6時台の電車に乗ることがそれほどない私にとっては少し驚きでした。


周りを見渡せば、ほとんどが仕事に向かうであろう大人たちです。
思い思いに新聞や本を読んだり、携帯やスマホをいじったりしながらの通勤風景が広がっています。

ごくごくありふれた光景なのですが、ここにいる方々がそれぞれの職場で働いている様子はどんな感じなんだろう??と思ってしまいました。

辛そうに、つまらなさそうに仕事をしているのでしょうか?
それとも、
いきいきと楽しそうに仕事をしているのでしょうか?


憂鬱じゃなければ仕事じゃない、という本が出ているくらいですから、当然楽しいことばかりではないはずです。
でも、ここにいる人たちは、そういう状況で「辛そうにしている」のでしょうか、そういう状況すらも「楽しんでいる」のでしょうか。


一昨日、私学マネジメント協会の定例セミナーでご登壇いただいた元IBM社長の北城さんは明るさや前向きさが大切だ、ということをおっしゃられていました。
確かに、本当にその通りだと思います。

そして、少なくとも私自身が影響を受けた先生や魅力を感じる人の共通点は明るく前向きである、というところです。


大変な状況だとしても、変に凹まずに、その状況を打開するために前向きに努力する方を見ていると、なんだか自分も大丈夫、やれそうな気がしてくるから不思議です。


少し前のブログでも書いたかもしれませんが、中高生に対するキャリア教育に転じてみても、やはり明るさや前向きさが必要だと思います。
そして、私たち大人が明るく、前向きに、楽しく仕事をし、それを子どもたちが見ることで、「なんだか自分も大丈夫そう」と思ってもらいたいと思うのです。


そう考えると、もっともっと私たち大人が仕事の楽しさややりがいを子どもたちに話していく必要があるのかもしれません。
そして、何より私たちが仕事を楽しまなければいけませんね!


そんなことを考えながらPCを開き、Yahooをあけるとトピックスのところに何とも微笑ましい、そして仕事に向かう頼もしい父親の姿が写された写真が掲載されていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131023-00000058-mai-base.view-000


ワールドシリーズを控えたボストンレッドソックスの上原投手とその息子さんです。
上原投手は結果を出し続けている素晴らしい選手ですが、結果以上に、この仕事に誇りを持ち、日々自信を持って戦っている姿こそ、きっと息子さんの心に残るのではないでしょうか。